失敗経験から学ぶ、新入社員が会社でつまずきがちなポイント

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Case.14 ホウ・レン・ソウは会社のためだけでなく、自分のためにも重要

ニト、26歳。
前回の記事から一気に時間が進んでいるが、この間にニトの人生は大きく転換していた。間に起きたことを軽く説明すると・・・。――東京脱出後、愛知県に引っ越ししたニトは母親(大学中に両親は離婚していた)と暮らし始める。
もともと愛知県で就活を再開する予定だったのだが、祖母などの勧めにより以前諦めた専門学校に通えることになり、1年間専門学生として勉強することになった。
学生期間は特にこれといった大きな失敗もなく、卒業時には無事に相談員の資格を取得し、近所の病院に内定も決まった。
こうして大学卒業してから3年後、ようやくニトはニート脱出を果たすことができたのだった――。

一気にニートから正社員になり、気合入りまくりのニト。
専門職として入職したとはいえ、実務経験0の状態では素人に毛が生えたようなものである。
すぐに仕事がバリバリできる訳もなく、最初の3カ月間は入院中の患者さんと話したり、先輩の業務を見たりするよう命じられた。

しかし、ニトが入った部署は私含め4人しかおらず(同規模の病院でも他のところでは大抵10人近くいる)みんな若手、頼みの綱であるはずの部署のボスは産休で不在という緊急事態。
人手不足のため、先輩達は常に慌ただしく病院内外を飛び回っていた。
結局、ニトの研修はほとんど正常に機能せず、当初3カ月の予定だった研修がうやむやのうちに終わり、4月の後半にはなし崩し的に実務投入されることになった

当然、ニトには分からないことだらけである。
しかし、先輩はほとんどどこにいるか分からない状態のため、分からないことが相談できない。
必死で自分で調べたり、医者や看護師など別のスタッフに尋ねながら仕事をこなしていたが、「本当にこれで正しいのか?」という不安が消えることはなく、日増しに高まっていった。

相談員という立場上、患者さんに適当な答えを返すことはできない。
でも正確な答えを知っているはずの先輩に相談はできない。
大きくやらかすことこそ無かったが、ニトは常にこのプレッシャーと戦い続けていた。

そして9カ月が経過。
ようやく仕事に慣れ、重圧が軽くなってきた頃だった。
少し気が抜けたタイミングで、ニトのそれまで内に溜めていたストレスが大爆発を起こす
廃人のようになってしまったニトは、職場の病院から別の病院へ送られ、入院することになったのだった。

ちょうど部署のボスが復帰する日のことであった。

地獄から生還したのもつかの間、ニトはここから再び地獄へ堕ちることになります。
この時、何が失敗の原因だったのでしょうか。
皆さんはどう思います?

私が考える失敗のポイントは2点。

まず1点目として、就職先自体がまずかった、ということです。
経験ゼロの新人が入るには明らかにハードモードな職場であり、教える体制が整っていません。
更に相談員の新人にとって先輩は、本来メンター的な役割も担うのですが、これも先輩達に余裕がなく、ほとんど機能しませんでした。

ニートがよく言われる「選ばなければ仕事はある」というセリフ。
確かに選ばなければ仕事はあるでしょう。
ただ、そういうところは上の例のように、先輩社員に余裕がなく教育がほとんど機能していないことが多いです。

特に職歴がないニートにとって、仕事を選ばないということはその場しのぎの付け焼刃の仕事しか覚えられず、下手をすれば私と同じ末路を辿る可能性もあり得ます。
職歴のないニートこそ、教育システムがしっかりある仕事を選ぶべきだと私は思うのです。

ちなみに誤解のないように言っておくと、ニトが就職した病院自体は決してブラックではありません
ほとんどの職員が17時になるとタイムカードに列を作るほどホワイトです。
ただ、私の部署だけが一時的に人手不足でブラックっぽくなっていたというだけです。

続いて2点目の失敗ポイント。

それはやはり、どんなに先輩が忙しそうにしていてもタイミングを逃していても相談するべきだった、ということです。
分からないことを分からないまま放置しておくことは結構ストレスになります。
ニトは自分で調べたりして何とか解決していましたが、それで本当に良かったのか「確信」が持てないことが非常にストレスでした。

問題が起きた時に聞けない場合でも、事後に説明してその対応で良かったのかどうか聞いておけば、その後同じことが起きた場合、自信を持って解決することができます。
そういう自信の積み重ねが、仕事のレベルを上げるのではないでしょうか?

また、こちらが切羽つまった感じで相談すれば先輩は気にかけてくれるようになります。
私は内心では常に切羽つまっていましたが、外から見ると飄々と仕事をしているように見えていたようです。
先輩達も「これなら放っておいても安心だな」と思ったに違いありません。
心の中に抱えた不安はちゃんと表に出してあげないと見えないのです。

ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)をしっかりと!」と新入社員の研修では必ず言われます。
これはもちろん会社のためでもあるのですが、自分のスキルアップや不安を取り除く自衛のためにも重要なことであるということは覚えておいた方が良いでしょう。