「鬼が出るか蛇が出るか」うーん…どっちもイヤ!

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ことわざ・名言についてあれこれ言ってみるシリーズ第4弾!
今回のテーマは、「鬼が出るか、蛇が出るか(おにがでるか、じゃがでるか)」っていうことわざ。

皆さん、このことわざの意味はわかるかな?

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「鬼が出るか、蛇が出るか」の意味

鬼が出るか蛇が出るかとは、これからどんな恐ろしいことが起きるか予測ができないことのたとえ。

故事ことわざ辞典

この言葉は、もともとからくり人形師の口上からきている言葉。
観客の期待を煽る言わば「キャッチコピー」だ。
当時の人々はこの言葉を聞いてきっとワクワクゾワゾワしたのだろう。

秀逸なキャッチコピーは時を経るとことわざにまでなってしまうんだね。

さて、このことわざの意味の解釈にも人によって若干の違いがあるようだ。

  1. 未来が予想できないこと
  2. 2つの選択があってどっちを取っても悪いことが起きること

上記のような成り立ちを知らない場合は確かに2の意味にも感じられる。

だが、実は2の意味として使われる言葉は他に沢山ある。

  • 進むも地獄退くも地獄
  • 前門の虎後門の狼
  • 八方塞がり
  • ニッチもサッチもいかない

一方で、1の意味として使われる場合の類義語は少しだけ救いの意味が含まれた

  • 鬼が出るか仏が出るか

のみ。

つまり、未来への不安感を最大限に表したことわざとしては唯一無二のことわざなのだ。

そのため、替えのきかない1の意味として用いるのが良いだろうと思う。

新しいことをするのに不安はつきもの

この言葉は人間の心理を良く表した言葉だと思う。
特にこの言葉が使われることが多いのは、「新しく物事を始める時」である。

上記の故事ことわざ辞典の用例としても次のような例文が載っている。

安定している会社勤めをやめて、自分で事業を始めよう。さて、鬼が出るか蛇が出るか

当然のことながら、鬼も蛇も悪いことの例えである。
人間は新しいことを始めようとすると、とにかく不安に駆られまくる。その心配を取り除き前に進めるのであれば良いだろうが、結局不安に押しつぶされて新しいことを断念する場合も多いはず。

これは恐らく本能的なところから来るものだろう。

野生動物は毎日がルーチンワークである。
自分の縄張りを回り、同じところで狩りをし、自分の巣穴に戻って同じ場所で眠る。
人間も同じようにルーチンワークが快適だと思わせる本能があるのだと思う。

正社員にこだわる人が多いのも実はこれが理由なのかもしれない。
毎日同じ家、同じ職場を行き来し、同じ仕事をして、同じだけ賃金をもらう方が安心できるのだ。

しかし、一部にはむしろその安定こそが最大の不安になる人もいる。
はい、私です。
安定した生活に馴染んた後に、手のひら返しで急な変化が起こるのが何より怖い。

そういう人は新しいことをやるのが不安じゃないのか?と言えばそんなことはない。
新しいことをやるにも人並みに不安になるクセに、安定するのはもっと不安になるという、まさに進むも地獄退くも地獄状態なのだ。

早く自分の中で「もう大丈夫だ」と思えるレベルの安定感が欲しいが…、多分これは一生無理なんだろうな~…。