「来年の事を言えば鬼が笑う」から本当に学ぶべきこととは?

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ことわざ・名言をぶった切ってみようシリーズ第6弾!

もう始まって半年になるが、このコラムに需要があるのか謎である。

でも個人的には結構楽しいので続けてみる。

今回扱うのは「来年の事を言えば鬼が笑う」ということわざ。

今の季節になるとこの言葉を使う人も増えてくるのではないだろうか?

最近auのCMでもこれをネタにしたのがあったりと、まさに今扱うべきことわざなのだ。

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来年の事を言えば鬼が笑うの意味

来年の事を言えば鬼が笑うとは、将来のことなど予測できるわけがないのだから、あれこれ言ってみてもはじまらないというたとえ。

故事ことわざ辞典

意味的にはほぼ言葉の通りである。

「笑う」というのは皮肉笑いやバカにした笑いを想像すればOKだろう。

類義語には「明日の事を言えば鬼が笑う」というものもあるが、こちらの鬼は常に笑いっぱなしかもしれない。

しかし、ここで疑問が1つ。

なぜ鬼なのだろうか?

これに対する答えは様々な説話として残っており、諸説あるようだ。

まず1つは鬼は人間の寿命が見えており、今年中に死ぬ人が来年の話をしていたから笑ったという説。

なんだかデスノート的な話。

確かにこれなら鬼じゃなきゃ無理だと言える。

もう1つは人間に負けた鬼が、「また今度頑張ろう」と慰められて笑った説。

これはちょっと良い話風だが、皮肉で笑ったとはちょっとニュアンスが違う気がする。

他にも沢山の説があるが、もし1つ目の話が元ネタだとしたらauのCMが途端に怖くなるという…。

今では通用しないことわざ

最近になってからも良く使われるこのことわざだが、実は今となってはこのことわざは全く時代に合っていない言葉である。

なぜならこれは江戸時代の「その日暮らしな生活が一番」という価値観から生まれた言葉だからだ。

その日暮らしを推奨されていたのは、決してワイルドな生き方とかカッコいい生き方という意味ではなく、単純に当時はそれが最もお得な生き方だったから。

江戸時代は様々な貨幣が流通していたが、そのどれもがあまり信用性の高い通貨ではなかった。

翌日になると、大事に貯めていたお金がゴミ同然になるなんてことも良くあり、お金を貯めることは決して賢い選択とはいえなかったのだ。

そのため、価値のあるうちにお金を使い切ってしまうことが最もお得な暮らし方であり、こういったところから「来年の事を言えば鬼が笑う」という精神性が生まれたのだと考えられる。

そんな言葉を貨幣価値の安定している現代、愚直に実行してしまうのははっきり言ってアホである。

その日暮らしに今やメリットなど何もない。

鬼が笑おうが来年の計画は今のうちにしっかり立てておくのが現代では大事なことなのだ。

揺るがないと思われた真理さえ変わる

このことわざから本当に学ぶべきは、「ことわざにまでなった真理が、時代と共に変化することがある」ということだろう。

今当たり前と信じて疑わないことも10年後、20年後ひっくり返っていることも充分考えられる。

2016年はずっと解散しないと思ってたSMAPが解散したり、ずっと続くだろうと思われていた「こち亀」が終了したり、様々なご長寿番組が終了したりしたため、これをよく実感できた1年だったと思う。

だからずっと貧乏だろうと思われているニトも、急に成金になったりすることもある…かもしれない。