「好き嫌い 行動科学最大の謎」あなたがソレが好きなのはなぜ?

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私はこのブログで何度か記事にしているように私はカードゲームが好きである。

音楽は昔からMr.Childrenが好き。

甘い物が好きで、臭みのある魚介類は嫌い。

本を読んだり、映画を見るのは好きだが、そんなに詳しくない。

人にはそれぞれ様々な「好き嫌い」が存在する。

でも、なぜ好きになったか、嫌いになったのかは、普段ほとんど考えることはないだろう。

好きなものは好き、嫌いなものは嫌いで終わってしまう。

なぜ色んなものに「好き」「嫌い」という感情が芽生えるのか?

その謎に迫る本が「好き嫌い 行動科学最大の謎」である。

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多角的な視点から好き・嫌いを考える本

「好き嫌い 行動科学最大の謎」は好き嫌いが関係する様々な分野の専門家に話を聞き、それを基に筆者の考えや体験を伝える、科学エッセーのような本。

あまり堅苦しい本ではないが、文量がかなり多いため、読むのに時間がかかる。

しかし、取り扱っている分野は私たちが日常から触れるようなものばかり(色・食事・映画・旅行・音楽・芸術・流行など)で、日本人でも興味を持って読むことができるはずだ。

本書の中で人間の好みについて以下のようなことが書かれている。

人は自分の好きなものの本当の理由を知らない

例えば、人が美術作品の好き嫌いを判断するのは、それを見た瞬間だと言う。

その間、わずか50ミリ秒。

美術作品を「こういうところが素晴らしい」とくどくど説明する人がいるが、これはあくまで後から好きな理由を後付けしたものに過ぎない。

なぜ好きになるのか、その本当の理由は誰も分からないのだ。

好きなもの=知っているもの

人が好きになるものは知っているものに限られる。

これは本を読むまでもなく当たり前のことではあるが、先入観や思い込みで、好きになるはずのものを見ないようにしていることも多いという。

例えば、音楽。

日本では洋楽に抵抗を持つ人も多いと思う。

「歌詞が分からない」「何を聞いたらいいのか分からない」など理由はあると思うが、実際に聴いてみると意外といいじゃん!となることもあるはずだ。

そうは言っても、やはり興味が沸かない人が洋楽は聴かない。

だから、いつまで経っても好きにならない、というスパイラルになってしまう。

好きでないものは嫌いなもの以外に、知らないものも含まれるのだ。

好きなものほど分類したがる

人は自分の好きなものを分類したがる癖があるらしい。

例えば映画・音楽・ゲームなどの娯楽コンテンツはまさにジャンルの宝庫だ。

ゲームでは、アクション、RPG、シミュレーションなど様々なジャンルがあり、このジャンル分けは今もどんどん拡大し続けている(アクションRPG、RTSなど)。

このようなジャンル分けは、同じコミュニティ内で人との差異を生み出すために作られているようだ。

ゲーム好きと言っても、流行のゲームをする人・昔のレトロゲームをしている人、FPSが好きな人・恋愛シミュレーションが好きな人では全然イメージが違う(ゲーマーじゃないと違いが分からないかもしれないが)。

恐らくFPSが好きな人は、恋愛ゲームが好きな人と同じに思われたくないと思うはず。

ジャンル分けすることによって、好きなものが自分自身のステータスにもなるということだ。

好みは周りの様々なバイアスによって作られる

好き嫌いは自分の自由意思で判断していると思いがちだが、外部からの影響は計り知れない。

周囲の人が好きか、一般的に好ましく思われているか、レビュー・評判、権威のある人の意見、広告戦略、世の中には人の好き嫌いを左右する様々なバイアスにまみれている。

ここ数日私はブログ更新をしていなかったが、これは私のPCのキーボードが故障してしまったため。

慌ててAmazonでキーボードを注文したが、この時私が選んだキーボードは「1ページ目に表示され」「それなりに星の数が多く」「レビュー内容の信用できそうな」物だった。

もちろん、私の中でも「ワイヤレスで」「価格がお手頃で」「キーが浅め」などの基準があったものの、このような基準を全商品で比べた訳でもない。

むしろ1ページ目にある商品の中だけで決めてしまった。

このような基準で選ぶ自分の欲しい商品は、バイアスがかかりまくりである。

やろうと思えば表示の仕方やレビューによっていかようにも操作できるだろう。

このような分かりやすい例に限らず、様々な好き嫌いは、ひょっとしたら他人が都合よく誘導しているものなのかもしれない。

例え一流の審査員でも、このようなバイアスからは逃れられず、公平な審査というのは本当に難しいらしい。

読むのが大変だが、様々な知識が得られる本

「好き嫌い 行動科学最大の謎」はアメリカの著書を翻訳したもの。

独特な翻訳本ならではのクセや、「あれ?今何の話だっけ」となるなど、読みづらい部分はある。

しかし、個人的にはかなり面白かった。

本筋の話はもちろんのこと、度々挟まれる小ネタでも私の知らないことがいっぱい詰まっていて、読み進めるたびに「へぇーそうなんだ!」という発見が数多くあったからだ。

以下、この本で私が知った小ネタを少し紹介しよう。

  • 現代の平均的なアメリカ人男性は青が好きだが、前世紀はピンクが男の子の色とされていた
  • 日本人小学生が最も嫌いな野菜はナス
  • 最近聞いた音楽や見た映画でどんな人かが予想できる
  • 大きな美術館で人は1枚の絵を平均17秒しか見ない

とにかく読み進めるごとに、これでもかと多種多様なジャンルの知識が得られ、読んでいて「へぇ」が止まらない1冊となっている。

1回読んだだけでは、「へぇ」が多すぎて全て覚えられないくらいレベル。

2018年の本なので、NETFLIXやAmazon、Googleなど最近のネットのレビュー・アルゴリズムに関する話題もある。

タイトルに興味がある人は読んでも損はしないはずだ。

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