「図解 旧約聖書」聖書を読んだことがない人や中二病にオススメの本!

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日本人にとって宗教は怖いもの、悪いものというイメージが強い。

しかし、現実にヨーロッパやアメリカのキリスト教、中東のイスラム教など、多くの国に国教が定められ、宗教を心の拠り所に生活している。

むしろ無宗教と言われる日本の方がイレギュラーなのだ。

そこで今回は宗教の教養を身につけるべく、「図解 旧約聖書」という本を読んでみた。

タイトル通り、聖書の内容を図解して分かりやすい解説している本である。

1章で大まかなストーリーをざっくり紹介し、2章以降は人物名や異教の神などの用語を解説する、という構成になっている。

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旧約聖書の立ち位置

さて、そもそも「旧約聖書」がどんな本かご存じだろうか?

一般的にはユダヤ教の聖典として知られる。

世界の成り立ちからイスラエル王国の成立と滅亡などが記された本で、いわばフィクションが含まれた歴史物語だ。

旧約聖書の以外に、「新約聖書」という本もあるが、これは「旧約聖書」の続編と言えるお話で、キリスト教の聖典である。

キリスト教では「旧約聖書」と「新約聖書」の両方が聖典とされる。

更にイスラム教の聖典「コーラン」は「新約聖書」の続編で、「旧約聖書」「新約聖書」「コーラン」が聖典とされている。

つまり、キリスト教もイスラム教も、元は同じ「旧約聖書」を下敷きとした宗教なのだ。

それゆえに「旧約聖書」はユダヤ人のみならず、世界中の人々から読まれているのである。

もちろんユダヤ教では「新約聖書」も「コーラン」も聖典と認めていない。

また、外典・偽典を旧約聖書の話に含めるかどうかの扱いもユダヤ教・キリスト教・イスラム教ではそれぞれ異なるようだ。

旧約聖書に出てくる有名な話

聖書を読んだことがないという人であっても、細切れのエピソードは日本でも有名なものは多い。

ここからは日本人にも知られる聖書の有名エピソードを披露しよう。

アダムとイブ

聖書を知らなくても、アダムやイブという名前は聞いたことある人も多いはず。

この2人は神が作った最初の人間の名前だ。

神は天地創造から6日後、まずアダムを作り、アダムのあばら骨から女性のイブ(エバ)を作り出した。

アダムとイブの目的は神に変わって世界を治めること。

しかし、蛇にそそのかされ、神が食べてはいけない言った知恵の実を食べてしまったことでエデンの園を追放されてしまう。

これ以降、人間は罪を背負って生き続けることになる。

ノアの箱舟

こちらも有名なノアの箱舟伝説。

私は小さい頃に昔ばなしの絵本で読んだ記憶がある。

アダムとイブの時代から10世代が過ぎた頃。

人間の愚かさにほとほと嫌気がさした神は、地上の生き物を一旦リセットする計画を立てる。

ただし完全に生き物が全滅しないよう、ノアという人物に1組ずつ動物のつがいを乗せる箱舟を作る指示をした。

ノアが言われた通り箱舟を作り、動物のつがいを集めたころに、大洪水が発生。

ノアが作った箱舟に乗った生き物以外は死滅してしまう。

洪水が去った後、ノア達は改めて地上世界を1から作り始めることになる。

モーセの十戒

髭モジャのおっさんが海を割るシーンを見たことがある人も多いだろう。

彼こそがモーセである。

ノアの子孫であるイスラエル人はエジプトに移り住んでいたが、エジプト人に迫害され、奴隷として生活を強いられていた。

そんな生活を抜け出したいという人々の救いを求める声を聞いた神は、預言者モーセを遣わせ、奴隷となった人々をエジプトから脱出させる。

エジプトの追っ手から神の奇跡で海を割って逃げる一行。

その中で、神は逃げる人々とモーセを通じて契約を交わすことにする。

神が出した条件(人々が守るべき約束事)こそが十戒だ。

十戒の内容は石板に記されていたという。

十戒を守ることを条件に、神はイスラエル人に繁栄を約束したのだ(でも人々は十戒を破りまくることになる)。

ダビデとゴリアテ

ダビデ像で有名なダビデ。

実は彼、イスラエル王国の偉大な王である。

モーセに導かれて、元々いた故郷であるエルサレムに戻ってきたイスラエル人一行。

しかし、そこには様々な異民族、異教徒が住んでいた。

イスラエル人達は、今度は異民族・異教徒との領土争いをしていくことになる。

長い闘いの中、現れた指導者サウル。

その当時、敵のペリシテ軍には大男のゴリアテ(ゴリアト)という武将がおり、金属の武器と防具で武装化して、丸腰同然のイスラエル人は手も足も出せずにいた。

そんな中、サウルに憧れ兵士に志願した羊飼いの少年ダビデは、投石器でゴリアテの頭を砕き、勝利に導く。

ダビデはサウルの次代の王となり、遂にエルサレムを首都とするイスラエル王国が建国される。

バビロン捕囚

名前だけは有名なバビロン捕囚。

ダビデ王の治世後、イスラエル王国は2つに分裂していた。

北朝イスラエル王国はアッシリアによって滅ぼされてしまう。

一方の南朝ユダ王国も新バビロニアによって滅亡し、南朝のイスラエル人はバビロニアに強制連行。

50年近くの間、捕囚されて迫害を受け続け、これがバビロン捕囚と呼ばれる事件である。

アケメネス朝ペルシアによって新バビロニアが滅ぼされた後、イスラエル人はようやくエルサレムへの帰還と神殿の再建ができるようになった。

英雄や神の理不尽さ

旧約聖書は上記のようなメジャーな話以外にも、様々なエピソードが収録されており、「図解 旧約聖書」ではざっくりとした内容を知ることができる。

私が初めて知った内容としては、ノアやモーセなどそれなりに英雄扱いされている人でさえも、何らかの罪を犯しているということだ。

例えばノアは大洪水の後、葡萄を作り始めるが、葡萄酒で酔っぱらって裸で眠ってしまうことがあった。

そしてあろうことかその醜態を見た長男ハムに逆切れし、その息子カナンを呪ってしまう。

モーセにいたっては十戒を授かって山から下りた時、早速十戒の1つ「偶像崇拝してはならない」を破っていた3000人のイスラエル人を皆殺しにしている。

このように、どんな人間であれ罪を犯すものという前提が貫かれており、祝福されるはずだったイスラエル王国も人々の罪によって神に見放され、滅亡することになる。

一方で「神も神じゃね?」というようなエピソードもある。

ヨブという人物はピュアな信仰心を持った人物で、神の自慢だった。

そんな神にサタンが「ヨブは金持ちで家族に恵まれているから信仰心に厚いだけ」と言う。

そこで神はヨブからお金も家族の命も奪ってしまう。

それでも信仰心を失わないヨブを見て、サタンは更に神をそそのかし、全身に皮膚病を患わせた。

それでも神への信仰心を失わなかったヨブはその後、神から再び祝福された。

最終的に祝福されたヨブはまだしも、家族可哀そうすぎないかね…。

また、イスラエル人の敵となる民族や異教徒にも容赦なく、旧約聖書中ではかなりの数の人が神や天使、奇跡の犠牲となっている。

中二病には身近な旧約聖書

旧約聖書の中に登場する人物名・用語は、実は私のようなゲーマーには身近に感じるものが多い。

例えば、「ドラゴンクエスト」シリーズに登場するアベルやロトなどの名前は旧約聖書が元となった名前だろう。

他にも、マナ、ミカエル、サタン、バジリスク、ベヒーモス(ベヘモット)など、漫画やゲームに登場する用語も旧約聖書由来のものが数多くある。

中二病の人にとって、知らないうちに旧約聖書は身近な存在となっていたのだ。

「図解 旧約聖書」では、それぞれの用語が1つずつ解説されているため、これらの用語の由来が知りたい人にとってもピッタリな本となっている。

ユダヤ教に興味がなくても、あの漫画の、あのゲームの元ネタに興味があれば読んでみてほしい。

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